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Love is all. ♥ 「冗談じゃないわよ…バトルロワイアルなんて」 ウサ耳にブレザーという特徴的な格好をした少女、鈴仙・優曇華院・イナバは暗い森の中でそう独り言ちた。 ニコニコ動画における東方Projectの顔の一人として『うどんげ』『座薬』『新参ホイホイ』『ブルセラうさぎ』『治験』『月世界の矢口真里』などの愛称で親しまれる彼女には 元々月の軍人であったが戦いが嫌で幻想郷の永遠亭に亡命してきた過去がある。 そんな自分がなぜ、こんな理不尽な戦いの中に放り込まれなければならないのか。 なまじ人気者である我が身を呪いながらも森を進む彼女は、前方に自分と同じ様な特徴を持つ影を見つけた。 長いストレートヘアに狼耳が特徴的なその後ろ姿、彼女の名は確か…… 「今泉影狼さん!今泉影狼さんじゃないか!」 「ん? 誰じゃ?」 鈴仙に呼び止められた狼耳少女は怪訝な顔で振り向く。 「今泉さん!私です。あなたと同じ竹林の永遠亭に住んでる鈴仙・優曇華院・イナバですよ!」 「……生憎じゃが人違いじゃ。わっちは賢狼ホロ。この殺し合いから脱出する方法を探しているが……」 「いやーよかったですよ同じ幻想郷の人と会えて!」 「いや、だから人違いじゃって……」 「そういえば今泉さんの名前って名簿に載ってませんね。落丁かな?」 「だからわっちは」 「他にもアリスさんや霊夢さんが来てるみたいですよ。このテルヨフってのは無視するとして、他にも氷精や神様が――」 「チッ、これだから東方厨は……(ボソッ」 「ん? なにか言いました?」 「別に……」 こうして和気藹々とした邂逅を果たした獣耳コンビは とにかく殺し合いに反対することを決めて森の中を進んでいった。 しばらく進むうち、彼女たちの明敏な感覚が 暗闇の中から漂う異様な殺気を感知した。 「今泉さん、これって……」 「うむ。……だから別人じゃて」 やがて暗がりから姿を現したのは異様な姿の少女だった。 服装は普通の学生服だが、その両手には巨大なナタを握りしめている。 「おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃん」 何より虚ろな瞳で何事かを呟き続けているその様子は明らかに常軌を逸していた。 「ぬし!わっちらは殺し合いをする気はありんせん! その武器を収めてわっちらの話を聞いてくれぬかや?」 「おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃん」 ホロの呼びかけにも応えず、少女はゆらりゆらりと近づいてくる。 「今泉さん、下がってください。この相手には私が対応します」 「気をつけてくんなんし。気配からしてただの人間のようじゃが……」 鈴仙はホロを庇って少女と向き合う。 能力で波長を読んでみるが、目の前の少女は妖怪でもなんでもない普通の人間らしい。 人間の中にも博麗の巫女のような強者はいるが、この少女は本当にただの人間だ――マジックアイテムの魔力の波長もない。 その上両手は刃物で塞がっている。飛び道具を使われる心配もない。 それならばこのまま距離を取りつつ、一気に待宵(ルナティック)難易度の弾幕を叩き込んで無力化してやる。 弾幕の当たり所が悪ければ死ぬかもしれないが――この状況でそれは正当防衛というものだ。 仮にも元軍人であり妖怪である自分が敗北する要素はない。 ゾンビのごとくゆらゆらと近寄る少女に向けて、鈴仙は銃口に模した人差し指を突きつける。 「月は人を狂わすの。そう、月の兎である私の目を見て狂わずに居られるかしら!?」 ♡ 目が覚めて私が真っ先にしたことは名簿の確認だった。 「魔理沙……霧雨魔理沙……」 まず目にとまったのはアリス・マーガトロイド、私自身の名前だ。 それから矢部野彦麿、ロックマン、阿部高和、初音ミク…… 見知った名前がいくつも並んでいたが、その中に彼女の名前はない。 「魔理沙……よかった」 ほっとした途端、自分に対する疑念が沸き起こってくる。 なぜ自分は彼女……霧雨魔理沙のことなど心配したのだろう。 人の家を勝手に通り抜けて荒らしていく、あの盗っ人魔法使い。あいつのことなんてどうでもいいはずなのに。 それなのに、自分のことを差し置いてまで真っ先に―― 「……どうかしてるわね」 頭を振って立ち上がる。どうも自分はまだ混乱しているらしい。 「とにかく、この森を抜け出して今いる場所を確認しないと」 深い森だが幻想郷の魔法の森よりはマシだ。私は出口を探して歩き始めた。 森をしばらく進んだ時だった。前方にうさぎの耳が見えた。 「ひょっとして……鈴仙?」 近づいてみる。やはり間違いない。 後ろを向いて座っているので顔は確認できなかったが、ブレザーのような服装と長髪、そしてなにより頭頂のウサ耳から見て 私と同郷の鈴仙・優曇華院・イナバで間違いない。 「鈴仙? 私よ。人形遣いのアリス・マーガトロイドだけど」 警戒されないように声をかけて近づく。が、鈴仙は座り込んだまま微動だにしない。 「安心して。私には戦うつもりなんてないから……」 彼女の後ろ姿に何度も話しかける。しかし鈴仙はこちらを振り返ろうともしない。 「鈴仙? 大丈夫―――?」 ようやく繁みを抜けた私は、後ろを向いたままの鈴仙の肩に手をかける。と ごろん と鈴仙の首が体から落ちて転がった。 「!?」 その場を飛びずさり、私は気づく。彼女はすでに殺されていたのだ。 その時、激しい音と共に何かが木々の間から飛び出してきた。 「ぬし……」 飛び出してきたのは狼耳の少女だった。 全身に斬り傷を負い、血に塗れている。 「貴女!大丈夫!?」 「逃げなんし……あの娘……普通の人間ではありんせん……」 「えっ?」 次の瞬間 体が押された。 それと同時に狼耳の少女――たしか名前はホロだったか――の首が空に飛ぶのが見えた。 自分が助けられたのだと気づいた時、血飛沫の向こうに鉈を構えて笑う学生服の少女が見えた。 まずい。 咄嗟にデイパックに手を入れた次の瞬間には その女はホロの死体を踏み越えて私のすぐそばに来ていた。 速い。速すぎる。 人間の動ける速度ではない。烏天狗とどちらが速いかしら。 そんな益体もないことを思った一瞬、鉈が光った。 ♥ 両手に鉈を持って森の中を超速で飛び回る 彼女の名前は野々原渚。 お兄ちゃんのことが大好きな、普通の女の子だ。 そんな彼女が妖怪より速く動けるようになったのは支給された”ある物"のおかげだった。 彼女に支給されたのは二本の鉈。 そしてもう一つは……TAS、”Tool-Assisted Speedrun"だった。 Tool-Assisted Speedrunとはゲーム等でエミュレータの機能を用いて 理論上で実現可能だが普通の人間ではとても実現できないようなタイムアタック等のスーパープレイ動画を作ることである。 そして渚に支給されたのはTASという概念そのもの。 つまり彼女は物理的に可能な限りの最速・最適の動作で動けるようになったのである。 そんな彼女にとって、ルナティック難易度の弾幕をくぐり抜けて 鈴仙・優曇華院・イナバの首を刎ねるなど造作もないことだった。 今二人目の犠牲者を屠った彼女は、デイパックに手を突っ込んでいるアリスに一瞬で接近する。 アリスの顔が驚愕にひきつるのを見て、渚は笑う。 (お兄ちゃん、待っててね。すぐに帰ってご飯の支度するからね) 一刻も早くこの会場にいる奴等を皆殺しにして、兄の元に帰ること。 それだけが彼女の望みだった。 (だから―― 私がお兄ちゃんと会うのに邪魔なやつは―― みんな死んじゃえッッ!!) そして、鉈は振るわれ 金髪の首が宙を舞った。 ♡ (間一髪――!!) 地面に転がった『マリリン・モンローの蝋人形』の首を見て、私の頬を冷や汗が伝った。 私に支給されていた『蝋人形』。とっさに操って盾にしたおかげで、なんとか私の首はまだ繋がっている。 「なによ、無駄な抵抗して――!!」 「ッ――!」 再び超高速で斬りかかってくる女――ヤンデレ妹の前に、私はもう一体蝋人形を差し向けた。 「このッ!余計なことッ!」 私に支給された蝋人形は一体や二体じゃない、それこそ蝋人形館が開けるほどの数の蝋人形が このデイパックには詰まっていた。 しかしヤンデレ妹の連続高速攻撃は、複数の人形を展開させて一転攻勢を仕掛けることを許さない。 一体を盾がわりに取り出して攻撃を凌ぐだけで精一杯だった。 そうして防戦を続けているうちに、沢山あった蝋人形はあっという間に数を減らしていった。 「早く死ねッ!死になさいよ!」 また鉈が振るわれ、リンカーン大統領の蝋人形が砕かれる。 「私はお兄ちゃんのところに帰らなきゃいけないの!」 マッチ売りの少女が頭から両断されて真っ二つになる。 「早くお兄ちゃんにご飯作らなくちゃいけないの!」 クレオパトラ人形の頭が切れ飛ぶ。 「だから死ねよ!死になさいよ!死ねぇ!」 ドラキュラが。 ターザンが。 フットボール選手が。 ガンマンが。 カバゴンが。 蝋人形たちが次々と砕かれた無残な残骸となって森の中に散らばっていく。 激昂するヤンデレに必死に対応しながら、私の頭の一部は痺れたように冷静になって彼女の叫びを聞いていた。 (大好きな兄に会いたい) ただそれだけで、誰かを愛するというただそれだけの想いで、人はこうも戦い続けられるものなのか。 気の遠くなるような破壊の末、ついに私の蝋人形が尽きた。 「やだよぉ~。勤めなんか行きたかn」 最後に出てきたやけにリアルな出来の蝋人形が切り倒されると、もう私とヤンデレの間を阻むものは何もなかった。 「よかったぁ~、やっと殺せる」 ヤンデレの動きが読めず、適当に飛び退くと右肩に激痛が走った。 運良く初撃で致命傷はかわせたらしい。しかし、幸運は二度も続かない。 ヤンデレは完全に勝利を確信した笑顔で、鉈を振り上げた。 もう避けられない。 最後を覚悟したとき、私の心に浮かぶのは一人の少女の姿だった。 (魔理沙――――!!) 次の瞬間、鉈が振られるよりも早く 私の体は宙に浮かび上がっていた。 「えっ?」「えっ?」 白い糸に引かれて宙に舞う私と、それを地面から呆然と眺めるヤンデレ。 二人の疑問符が思わず揃った時には、私の体は樹上で受け止められていた。 この全身タイツはもしかして…… 「地獄から来た男!スパイダーマッ!」 ♥ \ コッペパ~ンにジャム! コロッケパ~ン / 「ホ!スパイダーマッ!いつの間に!?」 「100メートル先に落ちた針の音を聞き取る男、スパイダーマッ!」 ケツ十字キラー、スパイダーマッ。 彼は超人的なスパイダーセンスでホロやアリスが渚と戦っている音を聞き取り 戦いを止めるためにやってきたのだ! 「野生の少女に味方する男、スパイダーマッ!」 「私は野生じゃないけれど……」 救助したアリスを腕に抱いていつものポーズを決めるダーマッ。 渚は憎悪の目で予期せぬ乱入者を睨みつける。 「また変な奴が……殺してやる!」 樹上めがけて超速で飛びかかるヤンデレ。 「スパイダーネット!」 「えっ!?」 しかしその行先は、スパイダーマッの放った糸によって阻まれた。 渚は超人的な速さでネットを回避するが、ダーマは糸で追撃し続ける。 「スパイダーネットの結界で動きを封じる男、スパイダーマッ!」 「うっ……!このッ!」 「人々を苦しめるヤンデレ、許せる!」 ダーマによって、渚の周りに次々と糸が張り巡らされていく。 「……ッ!」 木々の生い繁る森の中でダーマと戦う不利を察したのか 少女は木の上の二人に背を向けると、猛スピードで闇の中へ逃げていった。 「待てぇー!」 追おうとするダーマだったが、傷を負ったアリスを抱えたままではTASで動く渚を追跡するのは不可能だ。 ダーマの静止を命ずる声だけが、森の中に虚しく響いていた。 「ハァ……ハァ……邪魔なやつが増えるなんて……」 交戦場所からはすでに遠く離れた森の中、渚はぜいぜいと息を鳴らした。 ただ疲労しているだけではない。手も足も 彼女の体中の至る部分から激痛が走り、渚を苛んでいた。 TASによる無理な高速活動は、到底普通の人間の体が耐えられるものではない。 人の体は常に100%の力で活動するようには出来ていないのだ。 無理な動きを続けていれば、やがて肉体は崩壊する。 現に彼女の全身には、高速活動によるダメージが着々と蓄積されていた。 「お兄ちゃん、お兄ちゃん、おにいちゃんおにいちゃんおにいちゃんおにいちゃん」 しかし彼女は自分の身体の危機に頓着しない。 彼女は一刻も早くお兄ちゃんのもとに帰らなければならない。 帰ってお兄ちゃんのお世話をしなければならない。 お兄ちゃんは彼女がいなければ生きていけない体なのだから。 彼女がお兄ちゃんをそんな体にしたのだから。 「待っててね。 すぐに帰ってご飯作ってあげるからね。 おにいちゃああああああああああああああああああああああああん」 軋む身体を動かし続け、ヤンデレ妹は進み続ける。 最も愛するただひとりの人、お兄ちゃんと再会することだけを願って。 ♡ 「……助けてくれてありがとう」 「人々を守る為に戦う男、スパイダーン!(別人)」 傷の治療を終えてほっと一息つくと スパイダーマッが来てくれなければ私は死んでいたのだという実感が沸き起こり 私は思わず肩に巻いた包帯を押さえた。 それにしてもあの娘。 どんな術を使っているのか知らないが、あんな動きをして 脆弱な人間の体が無事で済むとは思えない。 彼女はそれを知って、それでも止まらないのだろうか。 自分の身を滅ぼすとわかっていても 愛のために、ただ愛する人と会うためだけに―― 私にそんなことができるだろうか もう一度幻想郷に戻るために、彼女に会うために、彼女に、魔理沙に―――― 「突然黙ってどうしたのかと気を揉む男、スパイダーマッ!」 「えっ!? え、ええ大丈夫よ。ごめんなさい」 ダーマの声で私は現実に戻された。 いつの間にか考え込んでいたらしい。 突然黙り込んで不審に思われただろうか? 「……お友達のことは気の毒だった。と悔みの言葉を述べる男、スパイダーマッ!」 「え、あ、ありがとう」 ……どうやらダーマは私の沈黙を、知り合いを失ったショックだと解釈してくれたらしい。 ……そう、鈴仙はあの娘に殺された。 ホロも。 だからこんなことは思っちゃいけない。 何のためらいもなく愛をむきだして叩きつける彼女を 愛のために自分の血も他人の血も流すことを厭わないあの娘のことを 愛に全てを捧げられるあの子を 一瞬でも、羨ましいと思ってしまったなんて 【F-6 森林/1日目・深夜】 【アリス・マーガトロイド@β時代の英雄(魔理沙は大変なものを盗んでいきました)】 [状態] 右肩に切傷(治療済み)、疲労(中) [装備] なし [道具] 基本支給品一式、不明支給品×0~2 [思考・状況] 基本:殺し合いから脱出したい。 1:魔理沙…… 【スパイダーマッ@γ時代の猛者(東映版 スパイダーマン 全名乗り口上)】 [状態] 健康の世界チャンピオン、スパイダーマッ! [装備] スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン [道具] 基本支給品一式、不明支給品×0~2 [思考・状況] 基本:バトロワ主催者に復讐を誓う男、スパイダーマッ! 【鈴仙・優曇華院・イナバ@β時代の英雄(患部で止まってすぐ溶ける~狂気の優曇華院) 死亡確認】 【ホロ@SP1時代の奇才(狼と香辛料MAD) 死亡確認】 ※鈴仙・優曇華院・イナバのデイパックとホロのデイパックは死体の傍に放置されています。 【G-6 森林/1日目・深夜】 【野々原渚(ヤンデレCD)@SP1時代の奇才(ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD)】 [状態] 疲労(大)、全身にダメージ蓄積中、ヤンデレ [装備] 我妻由乃の鉈@未来日記、竜宮レナの鉈@ひぐらしのなく頃に、TAS@TAS動画 [道具] 基本支給品一式 [思考・状況] 基本:全員殺してお兄ちゃんのところに帰る。 ※ヤンデレの妹に死ぬほど愛されて眠れない後編開始前の時系列からの参戦です。 【支給品紹介】 【「怪奇!ろう人形館 」に出てきた蝋人形@チャージマン研!】 音吉さんが勤める100年後の蝋人形館に飾ってある蝋人形たち。 君たちの中にも行った人がいるだろう? むかし偉かった人、有名だった人、いろんな人達を蝋人形にして、陳列してあるんDA☆ 【スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン】 スパイダーマッの能力の全てが集約されたブレスレット。 内部で無限に製造されるスパイダー液と呼ばれる特殊な液体を元にスパイダーエキスを注入したり スパイダーストリングスやスパイダーネットを作り出し、射出することが可能。 スパイダーマッの纏う全身タイツ(スパイダープロテクター)も普段はスパイダーブレスレットに収納されている。 【TAS@TAS動画】 ツールアシステッドスピードラン(Tool-Assisted Speedrun)、もしくはツール・アシステッド・スーパープレイ(Tool-Assisted Superplay)の略。 本来はエミュレータ上の操作で行うタイムアタックのことだが、このロワでは支給されたものが理論的に可能な最速の速さで動けるようになる。 速く動けるだけであり、それ以外の身体の強化や特殊効果はない。 【我妻由乃の鉈@未来日記】 ユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユ ッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッ キーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキ ーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキーユッキー 【竜宮レナの鉈@ひぐらしのなく頃に】 嘘だッ! sm14 やよいとゆっくりと幽愁の兵器 時系列順 sm16 お前らのような踊り手がいるか sm14 やよいとゆっくりと幽愁の兵器 投下順 sm16 お前らのような踊り手がいるか アリス・マーガトロイド sm [[]] スパイダーマッ sm [[]] 鈴仙・優曇華院・イナバ この動画は削除されました ホロ この動画は削除されました 野々原渚(ヤンデレCD) sm [[]]
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パチュ「東方こども相談室の時間よ。小悪魔、今日の葉書を読んで」 小悪魔「今日のお葉書は、紅魔館の『れみりゃ』さんから頂きました。 えー、『西行寺幽々子はスキマ妖怪の古い知り合いという事だが、 あんな凶悪スキマと永年付き合える輩がそうそう居るとは思えない。 スキマの式に藍というのが居るが、藍=幽々子なのではないか?』 という質問です。文章が硬いけど、おかあさんに書いてもらったのかな?」 パチュ「興味深い質問ね。じゃあ今日は専門家の先生に聞いてみるわね」 妖夢「藍さん=幽々子様ですか?そんなはず無いじゃもごもご」 鈴仙「はい、お土産の筍をどうぞ。証明するのが目的なのよ。いいわね?」 妖夢「(こくこく)けふっ…それで、どうやって証明するんですか?」 鈴仙「妖夢はお気に入りの従者なんだから、幽々子さんの肌を見た事もあるわよね?」 妖夢「(ぶっ)」 鈴仙「そして、以前のファイトで藍さんのスッパテンコーを至近で見た事もある」 妖夢「(あたふた)」 鈴仙「さあ、後はあなたの証言一つで幻想郷の歴史が決まるのよ!(がしっ)」 妖夢「そ、それは証明でも何でもないような…」 鈴仙「こうなったら体に直接聞くしかないわね!幻波『赤眼催眠』!」 妖夢「(この眼を見たらマズい!)…『心眼迷想斬』!」 鈴仙「きゃーっ!」 小悪魔「…この人たち、本当に専門家なんですか?」 パチュ「ちょっと違ったみたいだから、次は博物学の先生に聞いてみるわよ」 霖之助「藍=幽々子?ずいぶん妙な事を言うんだな…東方ファイト? 紅魔館の知識人の考える事は、僕なんかには想像もつかないね。 とりあえず、ちょっと八雲家にお邪魔しよう」 藍「おや、生憎この時間は紫さまはまだ寝ておいでだが」 霖之助「僕も無理に起こして命を縮めたくはないよ。とはいえファイトの相方なんで、 彼女の部屋で少し待たせてもらうよ。あと、話がややこしくなるから、 少しの間、彼女の部屋には来ないでもらえるかな?」 藍「ああ、何も無ければな」 霖之助「さて。店の倉庫から掘り出したこの『へんげのつえ』で…(ぶんっ)」 幽々子?「このように、西行寺幽々子の姿を借りる。後は起きるのを待つだけだ」 紫「うーん…」 幽々子?「(じぃー)」 紫「ん…誰かしら?…って幽々子じゃない、どうしたのよ」 幽々子?「ちゃんと目を覚まして下さい、紫様。私は藍ですよ」 紫「あれ?うーん、そうよね。じゃあ藍、あと10分眠らせて」 幽々子?「あっ、紫様、もう夜ですよ」 紫「いいのいいの。起きるまでにご飯の用意よろしくね」 幽々子?「……(ぽむっ)」 霖之助「…ちょうど時間切れだけど、二人をよく知る当人が言うんだから間違いない。 以上で八雲藍=西行寺幽々子、Q.E.D.」 パチュ「という事で証明されたわね」 小悪魔「…すいません、私の頭では理解できませんでした」 パチュ「誤差の範囲内よ」 小悪魔「えっと…『れみりゃ』ちゃんはわかったかな? わからなかったら、お家の人に説明してもらってね」 パチュ「では今日の東方こども相談室はここまで」 パチュ&小悪魔「次回をお楽しみに~」
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山田南平スレ!261~恋はストレス-You Can't Free Stress~ 529 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2008/06/13(金) 17 38 39 過去ログのロバ祭り、アシさんに光熱費要求の所を読んで 遠い過去の記憶を思い出した。 ある夏の日の午後、山田家にお届け物をしに行ったことがある。 いちおう手みやげに洋菓子を持って行った。 夫婦で迎えてくれて感じのいい人たちだなァと思った。 用事を終えて帰りながら、そういえばお水やお茶のたぐいを出してもらって ないことに気がついた。社会に出た事がないから気がつかないのかな・・ しかたない・・喜んでくれてたみたいだからいいかな・・と 思ってたんだけど もしかしてあれってわざと・・? 私には水の一杯出す価値もなかったってことですか・・orz ありえない話じゃないなと愕然としました。 あの夫婦は怖すぎます・・ 543 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2008/06/13(金) 18 16 48 530 一時間半くらいです 532 私も帰りに駅でのどが乾いたので気付きました 534 そうですね。読んだ方に判断はおまかせします 535 家が広くて立派でご夫婦の感じがよかっただけに 違和感が強かったのだと思います。 いちおうこちらは感謝される方の立場だったので・・ 完全に忘れていた記憶だったんですが、 「山田夫妻」「水道費」というワードでふいによみがえってきてしまいました 555 名前:529 [sage] 投稿日:2008/06/13(金) 18 41 52 552 そ、そういえば「ありがとうございます」って言われた記憶がありません・・ 手みやげを渡した時は「あー!」・・だけだったような 話をしていて「すごいですねー!」とか「すごーい」は覚えがありますが・・ 本当に一貫してるんだなあ 579 名前:529 [sage] 投稿日:2008/06/13(金) 20 07 41 556 抹茶はそういう場合の作法を男だからわからないとして 抹茶がマネージャーさんという感じで ブラインドを閉めて部屋の明るさを調整したり 電話を取ったりフットワークが軽く立ち回っていたので 出すなら抹茶かな・・という印象があります こういうこと書くとセコいと思われそうなんですが 手みやげはいちおう自分も含むみなさんで 食べるつもりで買って行ったんです でもすぐに冷蔵庫にしまわれちゃいました でも漫画家さんだし世間知らずなのかな・・ (全員がそうだとは思っていませんが)と ご夫婦の感じは良かったので気にしないでいました でも、ロバを読んだらアシさんに水道代を払わせるくらいだし もしかして私なんて来る前から 「お茶を出すのももったいない」と見切られていたのかな と思うとわざわざ行った自分がなんだか情けなくなってきましてorz 577 私も抹茶は話していて常識や正しい事を大事にするような? しっかりした人という印象を当時は持ったので、 イメージと行動のずれに余計にモニョってしまいまして・・ 「たまたま気付かなかっただけだろう」と思いながらどっかでモニョ・・ 一事が万事で長年こんなことを続けていたのなら 誰からも相手にされなくなってしまいますね・・ こまかいことだし私ももう忘れます。 同意してくれたかた、嬉しかったです。どうもありがとう。 592 名前:529 [sage] 投稿日:2008/06/13(金) 21 11 30 すみません、読み返してみてひとつだけ。 「届け物」というのは仕事に関する物で、私は「仕事の協力者」という 立場だったんです。 ですから自分の感覚から言えばもてなしに当たるものが 一切なく帰されるというのはありえませんが、 特殊な職業なので・・でも偏見でしたかね。 すんません、ほんとにROMに戻りますorz
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2010-07-17 04 46 20 | Weblog 子供時分にそういう殺し文句がある。 橋の下で拾ったとか。 逆に子供の方が、 本当の親は大金持ちなんだ、病院で取り違えられたんだ! ってのもあるわなあ。 馬鹿みたいだけど、 本当、馬鹿なんだけど… 私、ふっとよぎるのよ。 もしかして、私の親は、本当の親じゃないんじゃないか? まあ、そう思わないとやってられないというか…。 アホらしいのはわかってる。 こんなこと考えちゃう自分の恩知らずさも情けない。
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――― <早朝> D-5 川のほとり ――― 乳白色の夜明けが闇を溶かし始める朝の刻。 途切れることなく辺りに流れ続ける音は、いつもと変わらない小川の滑る様な爽やかなせせらぎ。 やがて照らし出される日の光に大きく伸ばされる影が歩いていた。 朝風になびく大きな兎の耳が特徴の『兵士』鈴仙・優曇華院・イナバの強き覚悟を持った瞳がひたすらに前方を見据えていた。 その瞳は永遠亭を出た時より変わらず赤く、紅く、熱く、強く、狂気とも取れるほどに燃えている。 草を踏みしめ、川の流れを追うようにして一歩一歩、北へと規律正しく前進していく彼女の姿はまるで軍隊の見せる歩行術。 時に立ち止まり、周りを大きく見渡してその大きな耳を八方へと向ける。 (周辺には…人影に動き無し…) 時にしゃがみ込み、地面を指でなぞらえては小さく溜息をつき、またしばらく歩き出す。 (足跡も…依然無し、か…。『アイツ』…かなり用心深い性格のようね。追跡を警戒して足跡を消している…) そして時に目を閉じ、そのまま大地に吹く風を全身で感じ取るようにしばらく直立してはまた歩き出す。表情を苛立ちに変化させて。 (『波長』も全く読み取れない…。読み取れる射程距離が短く弄られてる……くそっ) 「どこだ…『ディアボロ』…!」 まさしく親の仇でも探すかのように怨讐の呟きが口から漏れる。 既に何度目の呟きになるか分からないその言葉に含まれた敵意は、次第に膨れ上がっていきながら鈴仙の内に眠る炎を滾らせてゆく。 ―『ディアボロ』― それがアリスの生命を、アリスの匂いを、アリスの風を、アリスの全てを奪った畜生の名前だ。 悪魔の意味を擁するその名を心に刻み付けるようにして鈴仙はその男を捜し続ける。 とはいえ、目的の人物を何の手がかりも無いまま一人で探し出すにはこの会場は広すぎた。 どの方向に逃げたのかも分からない。竹林を出た後も当てなく歩き続ける五里霧中の現状に段々と焦燥ばかりが募る。 「ディアボロ……ディアボロ……ディアボロ……ッ!どこにいるんだ……ッ!」 無意識的に溢れ出ていく声はどんどんと低く、大きくなっていくばかり。 ギリギリと歯軋りを重ねる彼女の目は、最早かつての怯えるような兎の目はしていない。 肉に飢えたライオンの如き野生の目。肉食獣のように鋭い視線を放ち続けている。 「どこだ…ディアボロ……!殺(け)してやる…ッ!絶対、アリスの仇をとってやるんだ…ッ!」 揺るがぬ意思を持って討つべき敵を探し続ける兵士。 今や鈴仙にとってバトルロワイヤルなど関係無い。 あの恐るべき『赤い悪魔』を噛み殺す『牙』。今の自分に必要なのはそれのみ。 敵は今、とても弱っている。殺すとしたら今が絶好のチャンスなのだ。 弱った敵の喉元を抉ることは簡単だ。今の鈴仙は例え死にかけの兎が相手でも全力を出して獲物を潰しにかかる『ライオン』のようなもの。 だが『狩り』とは、獲物を探し出すところから難しく、根気のいる行為なのである。 匂いや足跡を辿られて餌食になる馬鹿な草食動物とは違い(実際は足跡を消したりカモフラージュする小動物もいるらしいが)この敵は警戒心が強いようだ。 恐らく奴の元々の性格なのであろうか、さっきから全く足跡がつかめない。 休憩も無く、昇り来る朝日以外はまるで変わらぬ風景を歩き続けて、流石に辟易していた時の事だった。 「人探しか…?ウサギのお嬢ちゃん」 「……ッ!!」 背後より聞こえてきた男の低い声に、思わず身をすくませる。 振り向きざまにすぐに撃てるよう、指先を向けながらあわてて振り返る。 「おっと撃つなよ。俺はアンタと話がしたくて近づいただけだ。危害を加えるつもりは無いさ」 (く…っ!?いつの間に背後に…!?特に気を緩ませていたわけじゃなかったってのに…ッ!) その男は両手を上に挙げながら、大柄な体躯をゆっくり慎重に鈴仙の方まで近づかせていた。 彼の姿を一目見た瞬間、鈴仙は感じ取る。 緑色の軍服を身に着け、右目には大掛かりな機械仕掛けのモノクルを装備させた異様な風貌。 そして何より、男の纏うヒシヒシと尖るような『空気』。 「…貴方、『軍人』ね」 「そういうお前も『兵士』のようだな。…その頭部に揺れる奇妙なウサ耳以外は」 本来は二人とも戦闘のプロフェッショナル。互いの持つ独特な『空気』を瞬時にして感じ取ったのだ。 だが鈴仙はそう易々と相手を近づかせない。軍人相手ならなおさらだ。 「近づかないで。それ以上動いたら貴方の心臓の風通しを良くしてあげるから」 「…ウム、承知した。…だがお前が妙な動きをした途端、俺もそれに対応せざるを得ない、という事だけは忠告しておこう」 銃口(といっても指だが)を向けられているというのに、どこか余裕を持って飄々と答える目の前の男。 異様な風貌とはいえ、相手は見たところ武器を所持している様子は無い。 両手を挙げて戦う意思は無いと主張はしているが、それで一安心するほど鈴仙も平和な頭はしていない。 いや、むしろ彼女の『警戒心』は増すばかりだった。何故なら… (コイツ…何か『おかしい』…!波長がうまく読み取れない…!?) そう、鈴仙があっさりと自分の背後を取られた原因は、この男から発せられる波長の位相がうまく掴めない事にあった。 こんなタイプの奴に出会ったのは初めてかもしれない。 いつもは脳内に綺麗に流れ込んでくるはずの様々な波長に『ノイズ』のような雑音が混ざり込んでくる。 読み取れる射程距離が短くなっているとか、そんな話では全然無い。 こんな正体不明な奴と関わる暇などは無いのだ。故に鈴仙は男の希望を一蹴した。 「私は貴方と話すことなんて無いわ。悪いけどそのまま回れ右して消えてくれないかしら?」 嘘だ。本当は聞くべき事が幾らかある。 少しでもあの『赤いスタンド』を操る男の情報が欲しい。そのために乗っていない参加者とは積極的に情報交換していくべきなのだ。 だがこの先『ゲームに乗った』危険人物との戦いもあるかもしれない。 鈴仙の狙いは『ディアボロ』ただ一人。そのために余計な戦いで体力の消耗などは極力避けたかった。 どうもこの軍服の男は『怪しい』。 そう感じた理由はいつもはイヤでも頭に入り込んでくる波長が感じ取りにくいから。 ただのそれだけなのだが、今の鈴仙にとってそれは相手を必要以上に警戒するには充分な理由となった。元々臆病な性格というのもあるのだが。 指先に霊力を込めながら鈴仙は一歩一歩後ずさりして相手との距離をとる。 だが男が次に言い放った台詞は鈴仙の予想外の名前だった。 「おい、待て!お前は『鈴仙・優曇華院・イナバ』だろう? 俺の名は『ルドル・フォン・シュトロハイム』!『八意永琳』からお前の話は聞いている!」 「え!?お…お師匠様から…!?」 思わぬ相手から思わぬ名が飛び出したことに鈴仙は固まる。 こうして二人の異種なる『軍人』が邂逅を経た。 それぞれ異なる世界に住む『兵』と『兵』は互いに何を思うのか。 そして何を共感するのだろうか。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ 「成る程ね…流石お師匠様と言うべきか…不死だという事を除いても、殺しても死なない性格というか…」 「何を考えているかサッパリ読めない奴だったな。正直、俺はあーいう打算的な女はいけ好かん!」 鈴仙とシュトロハイムは小川のほとりに立つ大きな木の下で自分達の持つ情報を交換し合っていた。 鈴仙は未だにシュトロハイムを警戒しているのか、一定の距離を開けたままで立っているが。 ガンマン風の男と緑髪の少女のこと、果樹園小屋での永琳とのひと悶着、ジョジョたち波紋戦士や柱の男という未知なる存在のこと。 自分を拾ってくれた永遠亭の面々、そしてディアボロとの死闘、敵のあまりにも危険なスタンド能力のこと。 互いの溜め込む情報をひとしきり吐き出した後に出てくる感想は、参加者達の強大な力に対して気がふさぐものばかり。 かたや人類を遥かに超越した4体の超生物『柱の男』。 かたや時間すらも吹き飛ばす『悪魔のスタンド使い』。 全く信じる事すら馬鹿馬鹿らしくなってくるほどの超常を操る強者達。 自分が戦闘の訓練を受けたプロフェッショナルというアドバンテージすらこの会場では無に等しいものではないのだろうか? そんな気弱とも取れる気持ちが心の奥底で僅かに湧き上がってくるのを鈴仙は感じたが、同時に安心もあった。 無論、シュトロハイムの語った鈴仙の師匠、八意永琳の存在が彼女の孤独な心に幾らかの安堵を与えたのだ。 万に一つもあの天賦の才知を持つお師匠様が死ぬわけが無い。しかし億に一つの可能性もある。 ディアボロに襲撃されるまでは自分の事で精一杯だった鈴仙も、今では僅かに心の余裕が生まれた。 人は余裕が生まれれば他人の心配をし始めるものなのである。 師匠は何処にいるのか。姫様は無事なのか。てゐは…まぁなんとかやっているだろう。多分。 ディアボロを捜索する最中にもそんな身内の無事を祈りながら、彼女は不安に埋もれてゆく心を強引に敵への報復心へと変えて歩んできた。 そして今、早くも懸念のひとつは目の前のシュトロハイムから杞憂だという事が伝えられた。 …代わりに柱の男という新たな懸念が芽吹いたところだが。 「お師匠様の無事が分かっただけでも収穫ね。近いうちに私の無事な姿をお見せして安心させたいところだけど…今は駄目ね」 「ん?奴に会いに行ってやらんのか?」 「言ったでしょ。私はディアボロという男を倒さなければならない。アイツを倒すなら今なのよ」 「友の敵討ち…か」 「ええ。アイツの『時間を飛ばす能力』に弱点なんか殆ど無い。 でも、私の『狂気を操る能力』なら…奴にも充分対抗出来る」 「やれやれ…お互いの追う仇敵は強大というわけだ。 スタンド、スタンドねぇ…我が祖国ドイツにも居るのか?そーいう奴らが」 「そんなの私の知ったこっちゃないけど、聞く限りじゃあ貴方の言う『柱の男』も相当ヤバそうな奴らじゃない。 あの『吸血鬼』よりも上位の存在だなんて、絶対にお近づきにはなりたくないわ… その生物達を倒そうとしてる貴方もね。…『波紋』とやらが使えない貴方がどうやってそいつらを倒すのよ?」 数歩開けた距離からシュトロハイムに対して鈴仙が何気なく聞いたその時だった。 それまでは比較的冷静に会話を進めていたシュトロハイムの凛々しい顔が、次第にニヤリとした高慢な表情へと変化していったのは。 石の上に腰を落としていたシュトロハイムが突如直立し、右腕を真っ直ぐに挙げて敬礼のようなポーズを取り大きく叫んだ。 「ゥよくぞォォオオ聞いてくれたものだアアァァァーーーーーッッ!!!! ならば聞くがよいィィイイッ!!奴らに対抗する為に造られたこのシュトロハイムの肉体の構造をォォオオオヲヲーーーーッッ!!!!」 「!?」 いきなりの大音量とド迫力に気圧された鈴仙は何事かと長いウサ耳を思わず両手で押さえ付ける。 そんな彼女の驚愕の様子など知った事かと、シュトロハイムはスピーカー要らずの演説を続けた。 「「「「ナチスの科学はァァァァアアアア世界一イイイイィィィィ!! そして俺の体はァァアアアアアアアーーーーッ!!我がゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りであるrrゥゥゥッ!! サンタナのパワーを遥かに超越しィィイイイイッ!!1分間に600発の鉄甲弾を発射可能!!30ミリの鉄板を貫通できる重機関砲そしてェェエエエエーーーーッ!!! クソッタレの柱の男共にトドメを刺すのは我が右目に仕込まれた『紫外線照射装置』に他ならぬァァァァイイイイィィィッッ!!!!」」」」 「!?!?!?わ…わかったわかったからッ!!ちょ…ちょっと黙ってよ!声が大きいってばッ!」 あわてて周りをキョロキョロ確認し、敵が居ない事に少し安心しながらシュトロハイムを宥めようと近づく。 どうやらこの男はかなり熱く、高慢な性格のサイボーグらしい。 この機械人間にボリューム調整のツマミは何処に付いているんだろうと鈴仙は軽くシュトロハイムを見回すが、残念ながら無いようなので代わりにケリを入れた。 「近くに誰か居たらどうするのよ!シッ!シーーッ!」 「ム…!スマンな。祖国や身体の秘密の事を聞かれるとつい自慢してしまう性分なのだ」 (誰も聞いてないって…) 「と…兎に角、貴方の身体が何でもアリのスーパー兵器人間、走る武器庫なのは分かったわ…! 私もその柱の男には気を付けるし、あとは…姫海棠はたてね。こっちは直接の脅威は少なそうだけど、まぁ一応警戒しておく。 お師匠様の電話番号もありがと。余裕があったら連絡してみるわ。 それと…姫様と、あとついでにてゐに会ったらよろしく言っといてね。 …それじゃあ、色々とありがと。私はもう、行く」 短い謝礼の意を向けた後、鈴仙は再び怨敵の追跡を再開しようとすぐに荷物をまとめ始める。 騒ぎ疲れた幼児のように一気におとなしくなっていたシュトロハイムは、その様子を石の上に腰掛けながらジッと眺める。 やがて背を向け歩き出した鈴仙の背中に、彼は声のトーンを落としてじっくり語りかけた。 『わが子を助けようとする気づかいは、弱々しい母をすら英雄ならしめる。 そして種とそれを庇護する家庭あるいは国家を維持するための闘争のみが いつでも男子を敵の槍に立ち向かわせるのだ』 それまでの騒がしい音量の叫びとはうって変わって、シュトロハイムが呟いた言葉は壇上で静かに宣言する指導者のように威厳を放っていた。 鈴仙の足はそこでピタリと止まる。 「…我が祖国ドイツの偉大なるヒトラー総統閣下が仰った言辞だ。 俺には『祖国』という守るべき対象があるが…お前の友人は既に殺されたのであろう? お前…『弔い合戦』でもやろうってのか?」 「……だからなに?貴方には関係の無いこと」 長い髪と耳を大きく揺らして振り返る鈴仙。その瞳の内は静かに燃えている。 鈴仙のメラメラと燃えるような熱い視線を受けたシュトロハイムの機械に覆われた視線は、あくまでも冷静だ。 冷静だが、彼の声はその場に居る者を押し潰すかのように重圧的で、威圧感を解き放っている。 「殺されたアリスという友人のために。 その者の誇りを取り戻すために貴様自ら剣となって修羅の道を歩む…それは理解出来た。やめろとも言わん。 …だがたった一人で立ち向かう気か?『勇気』と『無謀』は違うぞ」 「無謀…?それは違うわ。さっきも言った通り、アイツは今とても『弱っている』。 奴をこの世から消滅させる最大のチャンスが『今』なのよッ! 『勇気』でもなければ『無謀』とも違うッ!これは私の『確信』であり『覚悟』でもあるッ! アイツは私が殺さなきゃ駄目なんだ…ッ!そうでなければ私の『運命』には決着がつけられないッ!!」 「成るほど…『復讐』とは自分の運命への決着をつけるためにある…か。染み入る言葉だ。 だがその『先』に貴様を待つモノは何だ?復讐を成し遂げて残る物とは? 答えは『破滅』だ。『復讐者』となった兵士は必ず残酷な『死』が待つ。故に兵士は『個』を捨てるのだ」 「………ッ!!貴方に……アナタに何がわかるの!! 随分知ったフウな事を言うじゃないッ!!私がどんな気持ちでアリスの死を看取ったか! どんな気持ちでディアボロと戦ったか!!どんな気持ちで月の軍から逃げてきたか……あっ……」 シュトロハイムの見透かしたような言葉に激昂し、捲くし立てた勢いでつい洩らしてしまった鈴仙の、汚れた過去。 とても人に話せるようなものではない兵士として重苦しい過去の汚点を、よりにもよって軍人である彼に知られてしまった。 自分の安易な失態に舌打ちし、苦悶な表情のまま少しの静寂が流れる。 「…ほう。貴様、脱走兵だったか。兵士にしては感情的だとは思ったが…」 コイツには言われたくない。鈴仙は心中で不快感を吐き出す。 今会ったような奴に自分の知られたくない過去を断片的にだが知られた。何より自分自身に嫌気が差す。 そして次にコイツは…私を心の中で見下すのだろう。 当然だ。戦争の噂を聞いただけで文字通り脱兎の如く逃げ出す私は、これ以上無く臆病な子兎。 さあ、嘲るがいいわ。同じ軍人の貴方は、私の事が許せないでしょうね。 でも、過去は過去。この世界において、そんな事実は取るに足らない紙屑のように薄い過去。 大事なのは『今』でしょう?『未来』でしょう! 「…………我が総統ヒトラー閣下の宿敵とも言われるソビエト連邦の軍人、スターリン閣下はその冷酷無比な人物像が衆に恐れられている。 敵前逃亡など行った兵士は自軍であろうが悉く機関銃で銃殺し、絶大な力と権力を他人に指し示したという。 あるいは戦車のキャタピラに自軍の兵士の肉と骨と内臓の全てを引き込み、苦痛を与える間も無く轢き殺した。 あるいは彼らを懲罰大隊に入れ、地雷原を歩かせるという酷薄な命令までをも出していると聞く。 さらに、逃亡兵の家族は皆シベリア送りにされた。自国の兵士を駒としか見ていなかったのだな」 鈴仙の呼吸が僅かに乱れる。息を吸い込む事も重苦しく感じた。足はその場から動けない。 大してシュトロハイムは呼吸ひとつ乱さず、汗ひとつかかない。 機械のように淡々と静かに言葉を紡ぐだけだ。 無表情ではあったが、鈴仙の目には彼がどこか笑っているようにも見えた。 「当然だな。賞賛するべき人間だよ、彼と言う男は。 心の隙を持つ兵などが軍に混じっていては、戦争ではとても戦えない。 たった一人の兵士の怯えが軍そのものを、ひいては国そのものを危険に陥れかねん。 そういう意味で彼は徹底して軍『全体』を、そして『未来』を見通してきたわけだな」 「…何が言いたいの。逃亡者の私を惨めにさせたいのならおあいにくさま。 今の私は逃亡者どころか、執念に燃える復讐者といったところよ。後ろを振り返ってる余裕なんて無いの」 「俺が言いたいのはその『復讐』ってとこだ。 どうにも今の貴様はそのディアボロという『幻像』ばかりを追いかけ、『全体』を見渡せていない。 全体…すなわち、この『バトルロワイヤル』というゲームそのものだ。 目先の幻影に目が眩み大局を見失うような者が、結果的に目的を達成することは難しい」 「だからッ!!何が言いたいのッ!!!」 最早、鈴仙はその男の言葉を黙って聞いてはいられなかった。 自分とアリスの生き様を否定されたような気分だ。 たまらず彼の言葉の余韻を掻き消すように怒鳴った。 その怒鳴り声もやがては宙に消えゆくと、一瞬の間を早朝の冷たい風が通り抜けていった。 その機械仕掛けの瞳に感情の波風一つ立てず、シュトロハイムは言った。 「じゃあ…ハッキリ言おうか、鈴仙・優曇華院・イナバ。 ―――お前は『死ぬぞ』。その『復讐』の心を捨て去らなければな」 横を流れる川のせせらぎを除けば、この場に残るのは男の宣言の余韻だけ。 続いて沈黙が落ちた。短いようで…長い、鬱陶しいほどの長い沈黙が。 「紅き月の逃亡兵よ。俺はお前の過去の汚点をねちっこく突っつく気などはさらさら無い。 むしろ…だ。思い切って逃げればよいではないか。ただし自分の『運命』からではないぞ。 戦いにおいて勝利への道が見えないとなれば、無理に攻めずいったん引けば良い。 逃げなきゃいけない時には手段を選んでいる暇は無い。誰かの袖を掴んででもとりあえず逃げるのだ。 それが我慢ならないのなら…せめて誰かに助けを求めろ。なんなら俺が協力しても良いぐらいだ」 「逃げる!?それこそ…ありえない選択よッ!!ダメージを負わせた相手に…勝てる相手に何でそんな事を…ッ!」 「目先しか見えていない現状だと足元を掬われかねんと言っている。 お前を殺すのは…その『赤い悪魔』の死に際の悪あがきによる攻撃かもしれん。 または…かの究極生物に細胞全てを溶かされ、体内に取り込まれることかもしれん。 あるいは…1キロ先の狙撃主に頭部を撃ち抜かれ、断末をあげる間も無くあっさりと死に伏せるかもしれん。 もしかすれば…吸血鬼に頭部をはねられ、体内の生き血は全て搾り取られてミイラのようにされるかもしれん。 いずれにしろ…お前はディアボロにすら辿り着くことなく、志半ばにして無残に殺されるだろうな」 シュトロハイムの言葉ひとつひとつが、鈴仙の頭の中を揺さぶり、震わせた。 まるで嵐の中の船に放り込まれたようなグラグラと落ち着かない気持ちが湧き上がり、眩暈の感覚まで引き起こされる。 顔を俯かせて押し黙る鈴仙の表情は、なびく髪のせいで窺い知れない。 それを眺めるシュトロハイムも、まだ言葉を続けた。 「我が身を犠牲に捧げる覚悟を持った英雄が戦うのでなければ死をも恐れぬ兵士を見つけられないだろう。 すべてを任務に捧げ。 急速以外は何を望むな。 平和以外は何も望むな。 …これも我が総統の言葉だ。俺は死の覚悟などとうに出来ている。 『守るべき祖国』があるからだ。陛下と国の為ならば俺は喜んでこの心臓を捧げよう。 …だが貴様には何がある?友が死した今、誰を守ると言うのだ? 守るべき者も見出すことの出来ない、浮ついた『機械兵士』なのはお前の方に見えるがな」 「私にどうしろっていうのよッ!!!」 再びいきり立った鈴仙は右手の指を銃の形に曲げ、左手は右手首を固定するようにピタリと銃口をシュトロハイムの眉間まで狙う。 自分の感情に支配され、反射的に相手に銃口を向けるなんて。かつての上司には見られたくない恥ある姿だ。 そんな事を頭の片隅に押し遣りながら、しかし鈴仙はとうとう我慢できずに反抗した。 「何の罪も無い私の友人が無残にも殺され!!それでもあの敵はのうのうと生きながらえている!! 許せるわけ無いじゃないッ!友達を喪った私にこれ以上何を望むのよッ!!」 今の私に出来る事は彼女の敵を討つことだけ…!それの何がいけないっていうのッ!?」 「繰り返すが…何も敵討ちをやめろと言っているわけではない。 今のお前は多少『自暴』の気持ちになっている。自分も死ぬような戦いはやめろと言っているんだ。 尤も、軍人の俺が言っても説得力は無いかもしれんがな」 「今ッ!アイツを倒さないとまた被害が拡大するッ! そうなれば私のような辛い思いをする人も増えるわ! 多少無茶でも!私がアイツをやらなきゃ取り返しのつかないことになるッ!!」 本当は、やっぱり嘘だった。 私みたいに辛い思いをする人が増える?被害の拡大を防ぐ? そんなこと、実際はどうだっていい。 私はとにかく、あの男が憎い。憎くて憎くて、殺してやりたい気分。 でも、自分にこんな憎悪の感情があったことに自分で驚くのも紛れもない事実、だと思う。 心の底の底では、やっぱり殺人なんて嫌だった。 根っからの臆病者である自分は、今回も会場の隅でウサギみたいにブルブル震えているのがお似合いだった、はずなのに。 しかし今回ばかりはそうはいかないんだ。 この男、シュトロハイムは私に逃げればいいと促したけれど…それじゃあ死んだアリスに向ける顔が無い。 悪魔のスタンド使い? 究極生物? 神々の存在? 上等よ。私の目的はあくまでも『ディアボロ』ただひとり。 それを邪魔をする奴はどんな奴だって容赦しないわ。 たとえ復讐の果てに待つものが…破滅だとしても! 「…貴方のご忠告、親切と受け取って心に刻んどくわ。 でも私はやっぱり歩くのをやめることは出来ない。 ディアボロを…この世から殺(け)すまでは」 「…そうかい。ならば俺からはもう何も言えねえな。だがこれだけは言っておこう。 お前の敵がひとりとは思うなよ。本当にヤバイ時は誰かを頼れ。 それと…『過ぎたる恨みは、廻り廻って己自身の心と身体を喰い尽くす』ぞ。必ずな… じゃあ…それだけだ。無事を祈ろう。『異世界の兵士』よ」 「えぇ…私も貴方の無事を祈っているわ。 お世話になったわね。さよなら…『異世界の軍人』さん」 国も、境遇も、守るものも、全く違う二人の兵士は互いに向き合って敬礼の型をとった。 戦う動機も何もかも異なるが、互いの無事を祈るその心だけは共鳴した。 言葉を掛け合う事も無いその空間がほんの少しの間続いた後、鈴仙は身をひるがえして道を行く。 背中越しで手と、ついでにその長い耳をひらひらさせながらこちらへ振る鈴仙の後姿を眺めながら、シュトロハイムはようやくここで軽く溜息をついた。 「やれやれ…どうもあのウサギの女は一度コレと決めたらそこに向かって一直線らしいな。 これがもしジョジョの奴ならば俺が忠告するまでも無く一目散に逃げ出すんだろうが… あの男なら目先の目的にとらわれず大局全体を見渡す事ができ、何気ないヘラヘラ顔で戦場に戻ってくるのだろうな… その臨機応変力があの女とジョジョとの決定的な違いなんだよなァ~~。 あの女、『早死にするタイプ』だな。フゥ……… まっ!とにかく俺は俺のやるべき事を優先させてもらうぜ。まずは人間の里を目指すかッ!」 持ち前のポジティブさと鋼の精神がある限り、シュトロハイムもまた歩みを止めることは無い。 鈴仙の事は心配ではないといえば嘘になるが、彼女は紛れも無く強者と言ってもよかった。 長く色々な兵士を見てきたが、彼女の兵士として致命的な性格はまだしも、あの覇気があればそう易々とはくたばらないだろう。 ―――戦場では仲間の心配をした奴から死んでゆく。 かつての上司から飽きるほど聞いたその教訓も、今では立派にシュトロハイムの心に染み付いている。 それ故に歩み行く彼女を止めたりなんかしなかった。 鈴仙・優曇華院・イナバ。 そしてルドル・フォン・シュトロハイム。 彼らの歩んで来た道は今ここに交差し、そして別々の道を進む。 このゲームの未来に、彼らが再び交差する事はあるのだろうか。 鈴仙の小さくなっていく後ろ姿を最後まで見届けることなく、シュトロハイムは悠然と立ち上がった。 その瞳には確かな『炎』が燃え続ける。 それは使命に燃える『兵士』としての、強固なる眼。 まずは『北東』。朝日を仰いだシュトロハイムは大きく一歩を踏み出す。 せめて、あの可憐なる月の兵士の無事を『祈り』ながら… 【D-5 川のほとり/早朝】 【ルドル・フォン・シュトロハイム@第2部 戦闘潮流】 [状態]:永琳への畏怖(小) [装備]:ゲルマン民族の最高知能の結晶であり誇りである肉体 [道具]:蓬莱の薬、基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:ドイツ軍人の誇りにかけて主催者を打倒する。 1:ジョセフ・ジョースター、シーザー・A・ツェペリ、リサリサ、スピードワゴンの捜索と合流 次に蓬莱山輝夜、因幡てゐ、藤原妹紅の捜索 その他主催に立ち向かう意思を持つ勇敢な参加者を集めるためにひとまずE-4の人間の里へ向かう。 2:殺し合いに乗っている者に一切の容赦はしない。特に柱の男及び吸血鬼は最優先で始末する。 3:蓬莱の薬は祖国へ持って帰る。出来ればサンプルだけでも。 4:ディアボロ及びスタンド使いは警戒する。 5:八意永琳には一応協力する。鈴仙の事を伝える為に人里で通信機器を探す。 6:エシディシは死亡が確認されたはずだが…? 7:ガンマン風の男(ホル・ホース)と小娘(幽谷響子)、姫海棠はたてという女を捜す。 とはいえ優先順位は低い。 [備考] ※参戦時期はスイスでの赤石奪取後、山小屋でカーズに襲撃される直前です。 ※ジョースターやツェペリの名を持つ者が複数名いることに気付いていますが、あまり気にしていないようです。 ※輝夜、鈴仙、てゐ、妹紅、ディアボロについての情報と、弾幕についての知識をある程度得ました。 ※蓬莱の薬の器には永琳が引いた目盛りあり。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽ シュトロハイムとの短いコミュニケーションを終え、すっかり彼の姿が見えなくなったところまで歩いた鈴仙は一度足を止めた。 キョロキョロと周りを警戒し、誰も居ない事を確認してからデイパックの中の物を取り出す。 やがて木製のデッサン人形が取り出されると同時に、人形が次第にモコモコと巨大化していく。 数秒とかからず人形はその巨躯を露わにしていき、あっという間に鈴仙の身長を超えて完成形を迎えた。 「……フゥ~~~ッ!しかしお前も抜け目の無い奴よ! いつの間に『本物』の俺の体に触ったのだ?まるで気が付かなかったぞ!」 「貴方がナチスの科学がどうたら喚いてた時よ。 本当はこんなにウルサイ人間(?)を『コピー』するのも躊躇うぐらいだけど… 戦力が欲しかったのもまた事実だし。しばらくは貴方で我慢するとしましょう」 冷めた目線で見つめる鈴仙の隣に現れた男は『シュトロハイム』そのもの。 しかしそれは勿論、鈴仙が事前に装備しておいたスタンドDISC『サーフィス』によって生まれた模倣体。 どさくさに紛れて本物の体に触れていた鈴仙が作った『コピー』のシュトロハイムである。 コピーとはいえ、本物と変わらぬ鬱陶しさを持つその出来栄えに、鈴仙は感動よりも先に溜息が出てしまう。 「なァ~~~にを溜息などついているッ!鈴仙・優曇華院・イナバよ! 女に従うのは俺のプライドに触るが!お前が『上官』だと言うのならばやむを得ないだろうッ! 貴様は宝船に乗ったつもりでドンと構えていろォォーーーゥッ!!!敵は俺が全員木っ端微塵にしてやろうッ!!」 (このスタンドの正確性はゾッとするぐらいに凄いけど… う~ん。やっぱコイツを同行者に選ぶのは失敗だったかなぁ…) さっきとはまたしてもうって変わって豪快に笑うシュトロハイム(の人形)。 鈴仙が彼の波長を読み取ることは出来ないが、読み取るまでも無くこの男の心の揺れ動きは表情に出る。 この生きるブリキ人形に本当に音量のツマミが付いていないか、再びよく確認する鈴仙だったがやっぱり付いてないので代わりにもう一度溜息をついた。 「ハァ……。いい?今から貴方は私の『剣』だという事を覚えておいて。 武器がひとつ増えただけ。私はあくまでも『自分だけ』でディアボロを追うの。 だから同行してもらうとはいえ貴方がアイツにトドメを刺す事は許さないわ。 奴を殺すのはこの鈴仙・優曇華院・イナバただひとり……返事は?」 「フム……兎は寂しいと死ぬというのを噂で聞いた事があるが、本当にひとりで大丈夫か? 『本物』の俺の忠告を素直に聞いたほうが良かったんじゃないか?」 「人の話を聞きなさいよ…それに私を兎と一緒にしないで」 「ウサギではないか」 「……せめて口だけは閉じていて欲しいのだけど」 「了解したッ!ならば俺は上官である貴様の命令に従おうッ!! 敵はスタンド使い『ディアボロ』だなッ!!待っておれィッ!今から貴様を殺しに向かってやるぞォォッ!!!」 (ほんっとーに…うるさい男……失敗したかな……) こうして孤高の追跡劇にやかましい同行者が誕生した。 耳を塞ぎながら歩く鈴仙の心の中では、気にかかる事はある。 そう、先ほどの『本物』のシュトロハイムから言われた言葉が未だに燻っているのだ。 ―――過ぎたる恨みは、廻り廻って己自身の心と身体を喰い尽くす。 それでも、構わない。 今は目的さえ達成できれば、それだけで良い。 その後の事は…今はまだ考えない。 歩くのをやめる事の方が…今の私にとって何よりも怖いのだから。 二人の異種なる『軍人』の邂逅は終わった。 それぞれ異なる世界に住む『兵』と『兵』は互いに何を思ったのか。 そして何を共感したのだろうか。 鈴仙の永い戦いは、始まったばかり。 【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方永夜抄】 [状態]:疲労(小)、体力消耗(小)、焦燥、強い覚悟 [装備]:スタンドDISC「サーフィス」、(ゲーム開始時に着ていた服は全身串刺しにされて破れたため、永遠亭で調達した服に着替えました) [道具]:基本支給品(食料、水を少量消費)、シュトロハイム化サーフィス人形(頭部破損・腹部に穴(接着剤で修復済み)、全身至る所にレーザー痕) ゾンビ馬(残り40%)不明支給品0~1(現実出典)、鉄筋(数本)、その他永遠亭で回収した医療器具や物品 [思考・状況] 基本行動方針:アリスの仇を討つため、ディアボロを殺す。 1:未来に何が待ち構えていようとも、必ずディアボロを追って殺す。確か今は『若い方』の姿だったはず。 2:永遠亭の住民の安否を確認したい。そのために連絡手段が欲しい。(今は仇討ち優先のため、同行するとは限らない) 3:ディアボロに狙われているであろう古明地さとりを保護する。 4:危険人物は無視。特に柱の男、姫海棠はたては警戒。危険でない人物には、ディアボロ捜索の協力を依頼する。 5:永遠亭でアリスに抱きしめられた時に感じたあの温かい感情が何なのか、知りたい。 [備考] ※参戦時期は神霊廟以降です。 ※波長を操る能力の応用で、『スタンド』に生身で触ることができるようになりました。 ※能力制限:波長を操る能力の持続力が低下しており、長時間の使用は多大な疲労を生みます。 波長を操る能力による精神操作の有効射程が低下しています。燃費も悪化しています。 波長を読み取る能力の射程距離が低下しています。また、人の存在を物陰越しに感知したりはできません。 ※サーフィス人形の破損は接着剤で修復されましたが、実際に誰かの姿をコピーした時への影響は未定です。 ※シュトロハイムに変化したサーフィス人形は本体と同程度の兵器を駆使できますが、弾薬などは体内に装填されている物のみです。 また、機械化の弊害なのか鈴仙がシュトロハイムの波長をうまく感じ取る事はできません。 ※八意永琳の携帯電話の番号を手に入れました。 075 ロワの開始も信心から 投下順 077:和を以て貴しとなせ 075 ロワの開始も信心から 時系列順 077:和を以て貴しとなせ 043:夜は未だ明けず ルドル・フォン・シュトロハイム 114:燃えよ白兎の夢 062:Anxious Crimson Eyes~切望する真紅の瞳~ 鈴仙・優曇華院・イナバ 108:Other Complex
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※作者がシムゆっくりをやりたい欲望を輝夜に託して書きました 「あ、あれ・・・ちょっと、えーりん、たす。あ、あぁ・・・」 パソコン画面には「ゲームオーバー、もっとゆっくりしたかったよ」と表示される。 「あ、あれ、終わちゃったんですか」と隣で見ていた鈴仙が苦笑する。 「仕方ないでしょ。急に大寒波が来るなんて・・・そうだわ。鈴仙、あなたがやってみなさいよ」 鈴仙は渋々、パソコンの前に座りリトライを選択する。 「えーっと、初心者だから設定を初月にして・・・災害をなしに、捕食種の襲来をなしに・・・」と、 初心者向けの難易度にわざわざ設定してくれる姫を見て、常日頃もコレだけ活発に働いてくれれば良いのに。と思う鈴仙。 「所持金は・・・10万まで引き上げれば問題ないわね。さ、どうぞ、何かあればその都度教えていくわ」 『シムゆっくり~難易度:ゆっくりれいむを育てよう』 箱庭が表示され、サイドに気象状況やゆっくりれいむのステータスが表示されている 画面下部にはツールバーが表示され、りおんなアイコンがある。 「まずはご飯アイコンを使って餌を与えるの」 「えーっと、これですね」 ご飯アイコンをクリックすると画面上にいくつか選択肢が出てきた。 「満腹度がそうね、ご飯のボリューム。リッチさというのがご飯の質よ。あまり質の悪いものを食べさせると病気になるわ」 「じゃあ、この高級ケーキがいいですね」 「待ちなさい。お金って項目もあるでしょ」 「えーっと・・・1万円」 「所持金は10万円なのよ。そんなの買ってたらすぐに破産よ」 「じゃあ・・・」 「最初はこれよ」 そう言って輝夜が指差したのは『クズ野菜大盛り』だった。 満腹度は8(最高が10)と多いものの、リッチさは3(最高は10)と低かった。価格は100円ととても手ごろだ。 「えー、リッチさが低いじゃないですか」 「安いし、当面は満腹度だけあればいいのよ」 「ほら、これフードってあるじゃないですか」 「あー、市販の餌ね。満腹度もリッチさもいいし、お値段も手ごろだけど」 「だけど?」 「ゆっくり自体があんまり好きじゃないのよ。あなたも紫が外から持ってきた保存食食べたでしょ?」 「あのパサパサしてクッキーみたいだけど、甘くなくて・・・アレな食べ物でしたね」 「それだと思ってくれれば良いわ」 「うーん、じゃあ、野菜で」 鈴仙は『クズ野菜大盛り』をクリックすると、画面には木箱に入れられた野菜が表示される。 ゆっくりれいむはそれを見つけると一心不乱に食べ始める。 空腹のステータスが回復していく。 「基本は餌とコミュニケーションよ。ほら、手のアイコンがあるでしょ。そこをクリックして」 言われるままに鈴仙は操作する。 ご飯の時と同じようにいくつかの選択肢が表示される。 「えーっとあ、撫でるってありますよ。よーし、撫でちゃうぞ」 鈴仙は撫でるアイコンをクリックしてしまう 「 あ」 「え?」 食事中に撫でられ、ゆっくりれいむは少し怒る。 『おしょくじちゅうだよ。ゆっくりたべさせてね!!』 というメッセージが表示される 「・・・怒られちゃいました」 「何かしてる時に手のアイコンでできるアクションはやらない方が良いわ」 「このお家?のアイコンは何ですか?」 「建築アイコンよ。クリックしてみて」 また同じようにいくつか選択肢が出てくる。 「○○の木系は食糧を自動的に供給してくれるのよ。けど一本じゃ量が少ないからたくさん植えなきゃいけないの」 「でも、一番安いリンゴの木で10万円しますね」 「だから、最初の方はあまり意味がないの」 「この供給量と供給速度って何ですか?」 「下に何が供給されるか書いてあるでしょ。リンゴの木ならリンゴ、畑ならクズ野菜盛り合わせって」 「はい」 「リンゴの木を見てみなさい。供給量は三個、供給速度は二日に一回」 「あ、でも、畑は安いし供給量3個で供給速度は一日一回ですよ」 「※マークがあるでしょ。クリックしてみなさい」 畑はゆっくりゆうかがいないと作物を供給できませんというメッセージが表示される。 「特定のゆっくりがいないと使えない建築物やアイテムもあるから気をつけなさい」 「難しいですね」 「慣れるわよ。さ、ゆっくりれいむにお家を建ててあげて」 鈴仙は建築アイコンで出た選択肢の中から家を選ぶ。 「小さな家と大きな家がありますけど」 「一匹だけだから小さな家で良いわ。あと、作る場所に注意なさい」 輝夜のアドバイス通り、鈴仙は岩肌までカーソルを持っていく。 すると、今まで藁葺き小屋だった家が洞窟に変化する。 「岩肌なら洞窟に変化するわ。藁葺き小屋よりも耐久力があって敵からも見つかりにくいわ」 「あ、木の上にカーソルを持ってくると鳥小屋になりますよ」 「ええ、それはりゅっくりれみりゃやゆっくりふらんみたいな飛べる子専用だけどね」 「じゃあ、とりあえず、洞窟を作りますね」 残金が8万9900円になる 「あとは、ゆっくりれいむをクリックして。移動でこの場所まで連れてくれば良いわ」 「はーい」 「家を作ると、いろんなイベントが発生するから注意深く見守るのよ」 すると、突然画面が揺れだす。 「わっ、地震ですか?」 「災害イベントは起こらないようにしてるから、たぶん」 『ゆっくりしていってね!!』 「ドス・・・まりさ?」 「あちゃー、最初の訪問者がコイツか」 「ダメなんですか?」 『やぁ、れいむ、ドスまりさだよ。さいきんここにきたんだね。ドスのむれにはいらない?』 選択肢が表示される。 ・群に入る。 ・群に入らない。 ・戦う。 「戦うは無理よ。今はゆっくりパチュリーぐらいしか撃退できないわ」 「じゃあ、群に入るんですか?」 「ハイリスクハイリターンなのよ。人間と交渉したりや捕食種を倒してくれたりするんだけど」 「失敗する事も?」 「そうなの。『育てよう』ってクリア条件だから断るのが無難ね」 鈴仙は群に入らないを選択する。 『ゆ?!どうじでぞんなごどいうの!!』 「怒っちゃいましたよ」 「良かったわ」 「え?いいんですか?」 「ここで怒るって事はあまり良い個体じゃないのよ。断って正解だったわ。このゲームだと性格の良い子は基本的に能力も高いって覚えて」 ああ、いくら性格の良いゆっくりパチュリーだからってゆっくりちぇんみたいな速さで動けるって事はないわよと輝夜は付け加えた。 「あ、雨が降ってきました」 「特に注意することはないわ。大雨に発展する事はないから外に出さなければいいだけよ」 しばらくするとステータスの清潔さが下がってくる。 「これはどうすれば?」 「どうしようもないわ。晴れた時に外に出してあげれば回復するから今はそのままよ」 しばらくすると雨がやむ。 「茶色くなってる地面は泥濘よ。そこに移動させると清潔度が下がるから注意して」 「はい・・・こっちに誘導して」 「そうそう、あとはゆっくりれいむをクリックして、日向ぼっこを選択よ」 「日向ぼっこ・・・と」 「じゃ、しばらくは自分で動かしてみて。私は適度なところでアドバイスするわ」 「あ、その前に質問して良いですか?」 「何かしら」 「所持金ってどうやって増やすんですか?」 「まず建築アイコンよ」 鈴仙はそう言われるとまず建築アイコンを開く。 「そこにある出荷箱を作って、そこに森で採ったキノコや山菜を入れるとお金がもらえるの」 「へー、なんだか猟師みたいですね」 「ゆっくりゆうかが仲間に入ると栽培もできるんだけどね。れいむだと山菜かキノコ採集しかないわね」 なるほどと答えながら、出荷箱を作る位置を探す。 「なるべく巣の近くが良いわ」 そう言われ、巣のすぐ傍に出荷箱を設置する。 その間に輝夜はメモを書いてくれた。 出荷できるもの:採れる、製作できるゆっくり(必要な建築物やアイテム) ・山菜:全て(茂み) ・キノコ:全て(木) ・魚:にとり(池) ・果物:全て(各果樹) ・人形:ありす(特になし) ・野菜:ゆうか(畑) ・お花:ゆうか、めでぃすん(畑) ・花束:ありす(お花) ・薬草:パチュリー、えーりん(茂み) ・丸薬:えーりん(薬草) ・木材:ドスまりさ(木) 「普段もコレぐらい細かかったら・・・」 「声に出てるわよ」 ムスッとしながら輝夜が答える。 「あ、いえ・・・その、詳細なメモをありがとうございます」 「季節は春だから山菜が取れるわよ」 輝夜はゆっくりれいむを茂みまで誘導し、採集するをクリックする。 メーターが表示され、だんだん溜まっていく。 「これが一杯になったら採取完了よ。採取は連続でできるけど」 輝夜がステータスを指差す、疲労度が徐々に溜まっていっている。 「これに気をつけてね。日向ぼっこや巣でゆっくりさせたり、水辺で水浴びさせたら回復するから」 それから鈴仙は採集と休憩を繰り返す。エサを適度にやり。ゆっくりれいむはすくすくと育つ。 ~チュートリアルクリア、ゆっくりさせてくれてありがとう!!~ 「あ、あれ?もう終わりですか?」 「チュートリアルだもん。さ、次はキャンペーンモードよ!」 鈴仙は翌日、寝不足でミスを繰り返し永琳にこってり搾られた。 ~CM~ 虐待&愛護プラスキットや新ゆっくり発見風神&地霊キットも合わせてご購入ください。 ご注文のお問い合わせは、分割手数料は全てお客様が負担、すきまネットやくもへ by118
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【2ch】 125 名前: 本当にあった怖い名無し Mail: sage 投稿日: 05/11/30(水) 20 54 51 ID: EmnNItuU0 朝方ようやく仕事が終わり、家に帰ると電話の留守録ランプが点滅している。私は再生ボタンを押した。 「午前1時10分、一件のメッセージがあります」 「すみません、すみません、すみません、すみません・・・」 弱々しい女の声で延々と謝る声が録音されていた。
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アコム審査落ちたから毛布を洗いたいな もうすっかり暖かくなったから、毛布をかけないようになっています。 だから、洗ってしまいたいって思っているんだけど、花粉が収まるまでは洗えない。 正しくは、干せない。 さすがに毛布を室内干しするスペースは無いので、毛布は畳んで部屋の隅に置いてあります。 洗って干したら1日で終わるのに、早く花粉が収まらないかな? って思ってますが、ヒノキはまだ飛んでいるのでもう少しのガマン。 でも、実はそろそろ布団も洗いたくなっているんだけどな。 コインランドリーに行った方がいいかしらねぇ? アコム審査落ちた
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紅魔館・宝物庫 霊夢「こんばんわ椛。首尾はどうかしら?」 椛「ッハ、これは霊夢警部。お早いご到着で。」 霊夢「紫の奴がせかしてきてね…」 椛「そうでしたか、流石紫署長。」 霊夢「で、被害状況は?」 椛「この紅魔館の秘宝である『悪魔の涙』が盗まれている以外は何も…」 霊夢「そう、人死にとかはないのね面白くない。」 椛「…警部、不謹慎です…」 霊夢「私を呼ぶんだからそれくらいないとねぇ…で、犯人の目処は立っているのかしら?」 椛「えぇ、実は数日前にこんなプリズムリバーを名乗るものからこんなカードが…」 鈴仙「話は聞かせてもらったわ!!」 レイセン「この事件、月兎探偵・レイセンズに任せてもらいましょう!!」 零戦「ぶーーーーーん」 霊夢「また唐突ね。」 咲夜「こらーーー!!お屋敷に戦闘機なんて入れてはいけません!!。 っていうか、入り口から入ってきなさいよ!!」 霊夢「さて、それで、レイセンズさん、犯人の目処は立っているのかしら?」 鈴仙「もちろんよ!!犯人は最近里で評判になっている喫茶・虹川の3姉妹よ!!」 ルナサ「残念ながら違うわ。」 リリカ「だって私達今来たとこだもん。」 メルラン「ルナ姉がこんなコスチューム恥ずかしいって言っててなかなか出てこれなかったのよねぇ。」 ルナサ「め、メルラン!!」 リリカ「かわいいと思うんだけどなぁ…あ、もしかしてルナ姉胸が…むぐっ!!」 ルナサ「む、胸は関係ありません!!それ以上言うとお仕置きするわよ!!」 メルラン「そんな気にするほどじゃないと思うけどなぁ…」 ルナサ「あんたは私より大きいからそんな事言えるのよ!!」 椛「それじゃ、一体誰が…」 パチェ「…犯人は魔理沙よ。」 霊夢「パチュリー、なんでアンタが知ってるのよ?」 パチェ「だって見てたもの。」 霊夢「…じゃぁ止めなさいよ。」 パチェ「この私に止めろと?無理な話ね。だってあいつの逃げ足はゴキブリ並みよ? 私、非生産的なことは嫌いなの。」 椛「…うわぁ…やる気無いですねぇ…」 鈴仙「しかし、犯人はわかったわ。行くわよレイセン・零戦!!」 レイセン「イエスマム!!」 零戦「ぶーーーーん」 ガシャーーーン 咲夜「こらーーーーー!!窓からじゃなくて入り口から出て行きなさい!!」 ルナサ「私達も行くわよ!!」 メルラン・リリカ「おっけー!!!」 魔法の森・上空- 魔理沙「とりあえず、魔力に引き寄せられて勢いで持ってきてしまったが… 一体どんなもんなんだこりゃ。ま、香霖に見せればわかるか。」 鈴仙「見つけたわ!!レイセン、アタックよ!!」 レイセン「イエスマム!!機銃発射!!!!」 バリバリバリ!! 魔理沙「おっと、危ない!!当たったらどうするんだぜ!!」 鈴仙「そしたらもれなく師匠の実験台よ!!うてぇえええええ!!!」 バリバリバリ!! 魔理沙「そいつは、ごめんだぜ!!マスタースパーク!!」 鈴仙「レイセン回避!!」 レイセン「無理です!!」 チュドーーーン!! 魔理沙「ふぅ、やれやれ…」 香霖堂- 魔理沙「邪魔するぜ香霖。」 香霖「やぁ、魔理沙。こんな遅くにどうしたんだい?」 魔理沙「あぁ、こいつを見て欲しいんだ。」 香霖「これは…『悪魔の涙』じゃないか…どうしたんだいこんなもの。」 魔理沙「紅魔館から借りてきたんだぜ。」 香霖「また君は…あんまり危ないことをするんじゃないよ。 それにこの宝は、あのプリズムリバー3姉妹が狙ってるって話じゃないか。」 魔理沙「そういえば昨日の文々。新聞に書いてあったなそんなこと。だが、問題ない。奴等には一回勝ってるからな。」 香霖「そういう話をしてるんじゃないよ!!まったく…」 ガタッ!! 魔理沙「ん?何の音だ?」 香霖「店の奥から?ちょっと見てくるよ。」 魔理沙「あぁ、どうせ風で物が倒れた程度だろ?」 香霖「それは困るな。大事な売り物に傷がついてしまう。」 30分後- 魔理沙「香霖遅いな…」 香霖「魔理沙!!!」 魔理沙「お、おう香霖。なんで入り口から入ってきたんだ?」 香霖「魔理沙!!いま、ここに僕がいなかったか?」 魔理沙「30分くらい前に店の奥見に言っただろ?」 香霖「それは僕じゃない!!くそ、やられた…おそらくプリズムリバー3姉妹だ…何か盗まれて無いか見てくる!!」 魔理沙「ちょっと待て香霖!!今度は私も行くぜ!!」 魔法の森・上空- リリカ「ふっふっふ、ちょろいちょろい。」 メルラン「あんなに簡単にだまされるなんてね。」 ルナサ「さて、後はこれを換金して…。」 霊夢「そのお金は神社に寄付してくれるのよねぇ。」 レミリア「あら?その前に私に損害賠償払うのが先でしょ?」 プリズムリバー3姉妹「ゲッ…」 椛「プリズムリバー3姉妹。脅迫罪及び詐欺罪及び窃盗罪で逮捕します!!」 リリカ「私としたことが…」 メルラン「ま、楽しめたからよしとしよう。」 ルナサ「だから嫌なのよこういうの…」 一応奪還したのでプリズムリバー3姉妹の勝ち コスプレ トリオ戦 プリズムリバー メルラン リリカ ルナサ レイセン 乗り物 探し物 男キャラ 鈴仙 霖之助 魔理沙